2005年 12月 01日
おとしもの。少し前に、落とし物で、10円がおちていたら、届けるか、みたいな話題が出た時に、そういえば、よく落とし物発見するな、とか、 よく発見してもらっていたな、とか、思い出していました。 わたしもリュックサックを電車の網棚に忘れたり、椅子に手帳を置いていったり、定期をおとしたり、いろいろ忘れ物していたわけですが、ほとんど、届けていただけたり、取りに行くと保管されていることが多くて、助かりました。 そう考えてみると、やっぱり、些細なものでも、その人にとって大切な場合もあるから、届けることに賛成!と思ったのですが、 実は幼い頃、自分自身がおとしもの届け隊だったことを思い出しました。 7歳頃から小学校低学年にかけてだと思うのですが、道ばたで1円玉とか10円玉を見つけると、少し離れた交番まで必ず届けに行っていました。 多い時は一週間に3回くらい届けるので、おまわりさんに、 「届けるのは良いことだけれど、1円とか、5円だったら、届けなくても良いよ。」 と言われてしまったほどでした。 そんな子供が小学校3~4年生くらいの時だったと思います。 家の近くのバス停付近の原っぱを通りすがると、印鑑がおちているのを見つけました。 最初は、届けても意味がないかな、とも思ったのですが、印鑑って大切な物だった気がするし、やっぱり届けよう!と思って拾って届けました。 すると数日後、20代~30代くらいのお兄さんが、大きなお菓子の缶を持って、お礼にやってきました。 「ありがとうございました。本当に助かりました。」 と。まさか本当に持ち主に届くと思っていなかったので、わたしはすごく驚きましたが、良かった、と思いました。 後から祖母に聞くと、実はその人は弁護士さんで、その印鑑はとても大切なものだったのだそうです。 そんな落とし物拾い隊だった頃のことなど、もうすっかり忘れていたのですが、それを思い出して、だから、大きくなってから、とにかく拾って届けてもらえるのかもしれない、と気づいて、納得しました。 後に小銭の場合は寄付をしたり、 大きくなってからは、大久保駅前に5千円札がおちていても、電車の中に千円がおちていても、交差点にカバンに入った粉の袋(あやしい)を発見しても、ひろわなかったりしていたのですが、 小さい頃にしていたことが、確実に返ってきているし、 またおとしものを発見したら、届けてみようかな、と思いました。
by ami-cosmo
| 2005-12-01 01:11
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