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東洋医学の叡智。


東洋医学の叡智。_b0023052_253137.jpg
昨日は東洋医学の名医が電話で捕まらなかったのですが、
ばらかむさんがとても有意義なコメントをくださいました。

素晴らしい内容なのでこちらでもご紹介させていただきますね。

わたしも朝起きたら、クリアヨガで胃洗浄をしてみようと思います。


えーとですね、『証』とは病状を表す言葉です。

実熱証:正確には『裏実熱証』

これは邪気が体内の奥深くに侵入し、そのため体が発熱している状態を表します。

これを西洋医学流に翻訳すれば、日記中にあるように「扁桃腺が腫れるということは、雑菌が入っているためなので」となるわけです。

舌が赤くなるのは熱症状では普通に見られる舌質所見です。
熱のピークを越したならば、マメに水分補給をすればOKです。

抗生物質についてですが、これは対症療法に当たります。
扁桃腺の腫れを治すことだけに主眼を置いた治療法です。
東洋医学においては、なぜ雑菌の侵入を許してしまったか?が重要なポイントになります。

東洋医学(中医学)では、体表面で外邪(外部から侵入する病気の元)から身を護ってくれる衛気(えき)と呼ばれるバリアがあるとされています。
(東洋医学では肉体の生理機能を『気』と表現する場合が多々あることを理解しておいてください。
衛気の場合は、免疫力や基礎体力などと読み替えることも可能です。
また、「衛気は日中は体表を巡り、夜間は体内を巡る」とされていますが、これは昼間と夜間における交感神経と副交感神経の優位性を表していると考えられます。)

衛気の原料は水穀(食べ物)の気とされています。
amiさんの普段の食生活などから察するに、衛気虚(衛気が不足している状態)と思われます。
本当は、モリモリ食べる、ぐっすり寝て体を休めるといったことが一番なのですが、まぁ、そのへんはあまり突っ込まないでおきましょうか。

参考までに、衛気を補う漢方薬を紹介しておきます。
◎衛益顆粒 (ええきかりゅう)
◎玉屏風散 (ぎょくへいふうさん)


さて、黄帝内経(およそ2000年前の医学書)には「上工(じょうこう)は己病(いびょう)を治さず、未病(みびょう)を治す」という記述があります。
「上工」とは名医、「己病」とはすでにかかってしまった病気のこと、未病とは「未だ病にあらず」と言う状態。
すなわち、病気を治療するのではなく、病気にかからないようにすること(予防医学)こそが理想的な医師・医療のあり方だと説かれているわけです。
オイラもそうありたいと研鑽中であります。

by ami-cosmo | 2006-05-07 07:47 | 感謝。