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星の求める気持ち

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審査員 三田晴夫 賞

星の求める気持ち
今回の作品では、地球上に存在する様々な生命たちから生まれる祈りや願い、何かを求める気持ちのようなものをモチーフに、それらが、ウールで包み込まれ、球体となって空に浮かび上がるという情景をイメージしました。
青く染色された無数の球体は、私たち人間の思いであったり、海面をめざす気泡であったり、輝きを放つ星であったり、孵化を夢見る卵であったり・・・。それらは、未来へと向かうエネルギーの一つ一つを象徴しています。
今回制作を計画している球体のいつくかには、植物の種子を入れ、実際に発芽させることを考えています。このことで、球体の内に秘めたエネルギーを、発芽する姿に重ねて見てみたいと思います。
願いや気持ちという目に見えないものたちと、ウールという暖かくて優しい素材との結びつきを大事にしながら、作品を制作して行きたいと思っています。

宝仙学園短期大学 佐藤晶子、真鍋淳子、武藤奈緒、造形芸術学科2年有志

(Wool in Wool 2003より)



この作品は、織を専攻するお友達が、去年の夏、岩手の小岩井農場で、仲間たちとともに制作したものです。
いくつもの青い球体から、葉っぱの芽が出ていて、そのいくつもの球体が球状に木の間に浮かんでいる。まさに宇宙のようです。
わたしは織りの子が持っていた写真を見せてもらった時、本当に鳥肌が立つくらい感銘を受けました。そしてコンセプトをきいて、なんて素晴らしいコンセプトなのだろうと思いました。

学園祭にも伺ったのですが、実物が展示されていたのを見た時、見ていて何故か涙が出てくるのです。
絵を描いている時呼吸が止まるという天性の画家も、この時ばかりはサークルを抜け出して、レンパさんと一緒に歩いて見に行っていました。

感想文に、「胸に熱いものが込み上げてくるのを感じた。」と書いていたとか。
わたしも同じ気持ちでした。
そう、わたしにとって、この作品は、この世の奇跡だったんです。

わたしが小さいころから表現しようとしたこと、それが、見事にこの世界に顕現化していたのです。

織りの子には心から頑張ったねって言いたい。
そして、本当に、ありがとう、そう思う。

再びサークルに戻ってきた二人は、子供のように目をキラキラと輝かせて、
葉っぱの生えた青く優しいウールの球体を首からさげて帰って来ました。

「これ、もらったんだ。」 と、本当に嬉しそうな笑顔だったことを、今でもはっきりと覚えています。

織りの子の尊敬する画家、矢野ミチルさんのHP。昨日、見つけました。

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by ami-cosmo | 2004-10-08 01:35 | Art