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カテゴリ:東洋哲学( 24 )

「最高」

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むかし、インドに、ジャナカ王という王様とアシャタバクラという大臣がいました。
王様がアシャタバクラに意見を求めると、いつも同じ答えが返ってきます。

 「王様、起こったことはすべて最高でございます。起こらなかったこともそれはすべて最
高でございます」。

 よく意味がわからないながらも、王様は、それを聞くとなんとなく安心することができま
した。王様は、アシャタバクラをほかのどの大臣にも増して可愛がっていました。 しかし、
ほかの大臣たちは嫉妬して、「アシャタバクラのやつ、いつも同じことばっかり言っているく
せに、王様に気にいられている。いつかこらしめてやろうぜ」と虎視眈々とその機会を狙っ
ていました。

 そんなある日、王様が指にケガしてしまいます。大臣たちは、これはチャンスとばかりに
アシュラバクラにたずねました。
 「王様が指をケガしたぞ。おまえはどう思う」
するとアシュラバクラは、いつものようにこう答えました。
 「起こることはすべて最高です」
 大臣たちはそのことを王様に報告し、さすがに王様もそんな言い方をされては心外で、ア
シュタバクラを呼んでたずねました。

 「おまえは私が指をケガしたと聞いて、それは最高なことだと答えたそうだな」

 「はい、王様。いつも私が申し上げているではないですか。起こったことはすべて最高で
ございます。」

 王様は自分がケガをしたことを最高の出来事と言われ、腹を立て、アシュタバクラを牢屋
に入れてしまいました。 その後、王様は狩りに行き、人食い部族にとらえられてしまいま
した。身ぐるみはがされ、火あぶりにするため木にしばりつけられたのです。火をつける前
に、身動きのとれない王様の体を人食い部族たちが確認しています。すると、ひとりが声を
あげたのです。

 「こいつ、指にキズがあるぞ!」

 この人食い部族は、外敵から、自分たちの部族を守るために部族以外の者をとらえ、火あ
ぶりして神に捧げていました。いわば火あぶりは神聖な儀式であるため、神様へ捧げものに
キズがあってならないのです。
 
「指にキズがあるやつを捧げものにしたら大変なことになるぞ!」

こうして王様は間一髪のところで開放されたわけです。宮殿にもどってきた王様は、アシ
ュタバクラを牢屋から出し、あやまります。

 「おまえの言ったとうりだった。あのときわからなかったが、たしかに指をケガしたこと
は最高の出来事だった。ケガをしていたからこそ助かったのだからな。だがしかし、私には
ひとつ後悔していることがある。それをおまえを牢屋に入れたことだ。」

 するとアシュタバクラはにこやかに答えました。

 「王様、私がいつも言っているではないですか。起こったことはすべて最高なんです。も
し私が牢屋に入れられていなかったら、私は王様と一緒に狩に行ったことでしょう。狩とい
えば、私もいつも王様の側を離れませんから、私も一緒にとらわれていたでしょう。私はど
こもケガをしていなかったので、きっと火あぶりになっていたでしょう。ですから、私は牢
屋にいれられてよかったんです。」
それを聞いて王様は悟ったそうな。

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by ami-cosmo | 2007-11-22 22:52 | 東洋哲学

前世の記憶を持つ子供。



昨日はmari姉とmameさんと薬学志す若者と共に、
T先生からお借りしたという呼吸法のDVDと、
mari姉が持ってきてくれたアンビリーバボーの特集を見ました。

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前世の記憶を持つ3歳の少年のお話。
引っ越して来てから、悪夢にうなされるようになって、
後に、飛行機に乗っていて落下するという内容、
戦闘機についての詳しい説明、
戦友の名前などを話し始めたのだそうです。

b0023052_1554933.jpgそれにしても、ものすごい一致。
3歳の子が、まだ経験したことのないシチュエーション、
詳しい名称、人の名前、
そして、出されたことのない料理を懐かしいと思う、
何もかもが繋がっていて、凄いと思いました。

b0023052_15664.jpgただ、その記憶は、とても悲しい出来事だったんですね。
そういう意味でも、色濃く時を超えて、
記憶が残り続けたのでしょうね。
60年を隔てて、ということは、
それから2生目くらいが今かと思いますが、
それくらい強烈な記憶だったのでしょう。

以前、インドの女の子が、
川に落とされて亡くなった記憶があって、
実際にその場所に行くと、その川があって、
前世の両親のことも詳しく覚えていたという特集を
見たことがありました。

3歳の少年は、
将来パイロットになりたいと言っているとのことでしたが、
それくらいの強い思いが続いて、
輪廻をくり返しているのでしょうね。

DVDを見終わって、学校の話しとか、
呼吸が深いか浅いかというお話。

呼吸は断然深い方が体に良い、ということで、
まずは猫背の改善、そして、呼吸法を継続しよう、
というお話になりました。

毎日続ける約束をして、帰路へ。
帰り道、イルミネーションを飾っているお家がありました。
もうすぐ12月なのですね。
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by ami-cosmo | 2006-11-19 00:01 | 東洋哲学

八吉祥


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偶然にも、クリーニング屋さんの、
ありがとうございますと書かれたシールが、
八吉祥の法輪のマークでした。

チベットのマンダラに、よく出てきますね。
わたしは個人的に、ほら貝が好きです。
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by ami-cosmo | 2006-09-27 08:00 | 東洋哲学

マンダラ展  ~展示編~

講演がおわり、短い時間ではありましたが、
展示の方に行きました。

障害者のつきそいということで、講演会だけではなく、
展示の回覧も無料に。

中でもとても感動したのが、
儀式の前などに、神々に捧げるトルマというお供物。
食べられるものでできているのですが、とても鮮やかで、
すべてが手作りなんて、どうやって作るのだろう、と思うほどに、
とても微細で美しいお供物でした。

もうひとつは、ブータンの、
マンダラを立体化して、中にたくさんの小さな仏像が埋め込まれた、木製の携帯祭壇。
とても鮮やかな色彩で、扉を開けると宮殿の中にたくさんの
如来がいる形式になっています。
見ていると、とても懐かしいものを感じました。

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あとは、ヨーギニーや女神像がとても美しかったです。

今回のマンダラ展は、今月の24日まで開催されるそうですが、
とても密度の濃い美術展となっているので、
興味のあられる方は、是非、足を運ばれてみたら良いのではないかな、と思いました。
  
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by ami-cosmo | 2006-09-11 21:34 | 東洋哲学

マンダラ展 ~講演会・ユング心理学との関係性編~

京都大学 森下一先生と、
不登校、引きこもりをつくらない会、を結成。

ひきこもりをもとに戻すのは難しく、1/3以下といわれている。
そこで、宗教的な智慧を借りよう、ということに。

ユング  

フロイト、ユングに対する見解は揺らいでいるが、
マンダラ研究を語るには、この人なしには語れない。

エリアーデ、ユング、・・・

ヨーロッパの偉人は、お互い関係していることが多い。

聖女ヒルデカルト
天使がたくさん集まっているマンダラを描いている。

ユングによると、マンダラは、仏教に限らない、
普遍性のあるもの。

もともとユングは、患者さんや、
自分が不安定な状態から立ち直ることを通して、
その人のアイデンティティー、個性が回復する途上で、
マンダラを見るということを知った。

マンダラは、葛藤から途上(調和?)に戻す効果がある。
心が病んでいる人が、葛藤から世界と調和していくことに、
非常に役立つ。

ユングはとても神秘的な力のある人物だった。
第一次世界大戦の前に、電車の中で、
ヨーロッパが血の海に沈むヴィジョンを見ている。
そこでユングは、自分が発狂寸前なのではないかと考えるが、
実際に第一次世界大戦が起こり、自分が見たものが真実だと
知る。

では、その塗り絵をさせたらどうかということで、
マンダラ塗り絵が登場。

これを始めたのが、アメリカのユング派の精神科医の人。
アメリカのマンダラ塗り絵。
あくまで、マンダラ的、なのであって、
マンダラのように、そんなに複雑ではない。

中京女子大学。
体力はあるが、勉強が嫌いな人が多い。

そこで、マンダラ塗り絵と、宗教学のアニメをつくる。
これは、漫画宗教学として売り出したところ、
かなり売れた。

病んでいる人と、健常者に、
線を引くこと自体がナンセンス。

だから、健常者に使ったみた。

女子大の、いじめられていた女の子に塗らせたら、
灰色とか、真っ黒だった。
この女の子は、弟が灘高に通っていたことなどあって、
コンプレックスを持っていた。

ずっと塗っていたら、段々色が出てきて、
いじめもなくなった。

にわとりが先か、卵が先かの話と同じで、
いじめられなくなって、塗り絵が変わったのか、
塗り絵でいじめられなくなったのかはわからないけれど、
マイナスではないことは確か。

自分を理解することに役立つ。

週一で、同じパターンを塗り続けてみる。
同じ人間が塗ったら、同じパターンになる。
ある日突然変わったら、自分の中に、
何か変化があるのかもしれない。
体などに気をつける。

マンダラの感性を見ると、人それぞれまるで違う。

が、日本人は、横並び思考が強く、
みんな同じ考えを持っていると思いこんでいる。

そういう意味で、他者を客観的に認識する糧になる。

塗っている時は、その人のエゴ、欲望や、
表面的な感性が表れる。

ちょっと離れてからみると、自分が意図しなかったものが
でてくる。

近くで見たもの = エゴ
遠くから見えてくるもの =セルフ

無意識だから、表面には現れて来ない。
表層は、氷山の一角。

マンダラ塗り絵は、
無意識の世界を認識するのにすごくいい。

本来の自己、セルフ、
その人の本当の意味での個性である可能性が高い。

同じブルーでも、濃い澄んだ青、
トルコブルー、ペルシャブルー はプラスをあらわし、
濁ったブルーはマイナスをあらわしている。

意味は、一つに確定していない。

ヨーロッパでは、ブルーブラッドなどと言って、ナイト、
青い血の騎士、など、良い意味で使われたりする。

阿閃 怒りを克服したのだから、違うのを塗ればいいと思うのだけ   れど、青を塗る。

お不動さん 慈悲だけでは救えないということで、
      暴力とか、死とか、そういう色が出てくる。

インド・日本においては、マイナスの極で、
プラスの極を表そうととする。

最も聖なるものは、最も俗なる姿を現すという考え方。
最もいまわしいものこそ、最も聖なるものが宿る、という考え方。

男神と女神の色。

青 死、憎悪
赤 愛欲


マンダラは、対照であることが大切。
大きく対照からはずれたマンダラの塗り方をしていたとしたら、
自分の中に、何か問題があるとみる。

その場合、次は対照に塗ると良い。

対照でない場合、そのまま続けると、その人の問題が
肥大化する可能性もある。

イエス、マリア像などの顔を見てみると、
美男美女に描かれている。
対照性と関わっている。

NHKに出ていた、ホラー漫画家によれば、
対照性を崩すことで、人間は恐怖を感じる。

ちょっと不安感がある時は、対照に塗った方が良い。
複雑な方が、高い芸術性、神秘性が生まれて来やすい。

マンダラは、色を塗るよりも、遙かに線を引くのが大変。

マンダラは、1500年以上続いている。
その中で残ってきたものは、当然、いいものしか残らない。
それを真似することは、意味がある。

境界がないパターンで塗った場合は、
かなりの問題がある可能性が高い。

基本的にマンダラは、内と外が閉じられた世界。

偏差値の高い人に、問題がある人が多い。

(ここで、様々な塗り絵のパターンが紹介される。
良いパターン、良くないパターン。)


(例)真ん中からはずれた場所に、ぽつんと赤い○がある。


世界の中心に自分がいない。
ただ全部淡く塗るだけなら、消極的、なだけでおわるけれど、
そこでわざわざ真ん中から離れた場所に赤い○があることで、
それが象徴されている。


(例)マンダラの中に、外側が強く塗られている○と、そのまわりに、白い○

自分が固い殻に閉じこもっていて、
それを、冷たい目で見ている人が、非常に近くにいる。
とても苦しい状態。


マンダラは、誰が見ても、生命感に溢れる、
暖かいものの方が良い。
さらに、複雑な方が、人を癒す。
動きがあったり、盛り上がっている感じが出ているのが良い。
女性の方は、塗らせてみて、そういう人といると良い。


歳をとると、概念でものを見るようになるから、
子供の絵を見ていると面白い。

枠を無視したり、自分で線を引いたりする。

人を批判したいわけではないが、最近、
絵の描き方の本が売られている。

動物や、ものの描き方など。

あれは、個性や創造性がなく、
はっきり言って、幼稚園の先生や親が喜ぶだけ。

ラスコーの壁画は、養老先生によれば、
言語が十分でない段階で、描かれたものではないかとのこと。
言語が十分だったら、あそこまで素晴らしい絵は描けない。

何故、仏教でマンダラが出てきたか。

概念や言葉では、真理は伝わらない。
直感や、感性といったもので伝わる。


Q&A

Q 第三の目を読んで、このような世界に興味を持ち、
  臨死体験などにも興味を持って、
  チベット、モンゴルと旅をしました。
  マンダラ塗り絵を最近塗っていたら、すごい金縛り体験があっ  たのですが。
  
A 人の中には、そういった体験をしやすい人というのがいます。
  シャーマンといわれているような存在。
  密教行者系の血の家系というものはある。
  魔女の宅急便で、絵描きのお姉さんに、空を飛ぶとき、どう   やって飛ぶのか、キキに尋ねる場面があって、キキは、
  「血で飛ぶの。」と答えているけれど、実際にそういうことは
  ある。
  その塗り絵をされている時、とても集中したのではないです   か?
  人は一点に集中することで、日常の意識がストップして、
  それ以外が活性化されるということがあるといわれているよう  です。これも、仮説なので、本当にそうかはわからないです   が。


Q 今後、このマンダラ塗り絵と、心理テスト的なものとの統合は  お考えでしょうか。

A 個人、仲間内くらいにとどめておいた方が良いのではないかと  考えています。
  確かに、入社試験などで塗らせたら、出るだろうけれど、
  それは本来の主旨からずれる。
  その人の内面をさらけ出すことにもなるし、カルテ的なものに  もなってくるから、それ以上踏み込まない方が良いのではない  かと思います。
  実際に、その研究をしたいと言って、し始めている大学院の学  生は知っています。
  自分のマンダラ塗り絵を使って、そういう鑑定をしている人も  いるのも知っていますが、著作権云々以前に、もし何かトラブ  ルがあった時に責任を負えないですからね。



Q 今日、この会場に来られた方々は、マンダラに興味を持ち、
  実際に瞑想や修行等をされている方もいるかと思い、
  自分もその中のひとりであるわけですが、
  チベット密教などの修行の過程において、分裂病のような過程
  が出てくることは、知られていると思いますが、僕はそれは、
  病的な状態であって、病気と捉えるのはナンセンスだと思いま  す。先生はその辺をどうお考えでしょうか。

A 極論すれば、優れた宗教家や、すぐれた人は、
  一度向こうに行った人であることが多いという事実がある。
 
  自分が知ってる中でも、チベットの僧で、
  向こうの世界に行ったっきりの人もいる。
  それは、目が水銀のように光っているのでよくわかる。
  重い統合失調症の人では、朝から夕方まで、
  ずっと瞬きもせずに、太陽を見ている。
  健常者にはできない。
  まちがって、水銀の混じった食べ物を、何人かが食べた時に、
  みんな下痢をしたのに、重い統合失調症の人だけは、
  お腹をこわさなかった。
  それくらい、精神というものは、身体にも大きな影響を与え   る。

  特に、マハームドラーや、ゾクチェンの系統になると、外から  はなかなかわからない。

  儀礼や、マンダラなどの絵が描けない、といったことからは、
  わかるけれど、表面的にしかわからない。

  密教は極限まで追い込むから、非常に難しいものがある。
  だからこそ、優秀なお師匠さんが必要。
  そこにおける、絶対的帰依を必要とする。

  今、あまりいいお坊さんが出てこないのは、安全性を重視して  いるから。

  死ぬことを覚悟で、本気で宗教性の意味でやるのか、
  教育なのかでもめている。

  あまり、言い過ぎると問題になるから言えないが、
  密教は、死ぬ気で本気でやらなければ、結果がでない。



Q 密教で、マンダラが、どういったことをうったえているので   しょうか。
  どうしてマンダラができたのでしょうか。


A 難しいが、昔は地面に、特殊な図を描くことで、通常得られな  いようなものが得られるということに気づいたのは確か。
  
  儀礼などで、そこに神々をお招きするというもう一つの意味も  ある。

  もともとマンダラは、円という意味。
  小さい頃、陣取り合戦をしたりする時に、線を引いて、
  ここからは入っちゃいけないよ、と言ったりしますね。
  それと同じで、聖なる空間、そしてそこから、対照などが
  入ってきた。
  俗の世界と聖の世界の結界。
  その中に自分が入って、修行していく。
  邪悪なものが入らない中で、聖なるものを増殖していく。


Q お話で出てきた、三人の先生のフルネームと、
  はいばんになっている、書籍の名前をお願いします。
    

A 加藤清
  森下一
  河合重雄



Q 緑色が、夜の色である、という意味合いと、
  緑色が、活動の色である、という意味合いの関係について
  教えてください。

A 空の色、一日の天体の運行で例えると、夜。
  
  仏教の色彩学においては、行動、積極的な意味を持つ。
  
  大日は、太陽の神だといわれたりするけれど、
  実際は光の神。
  太陽の神ではない。

  太陽は、恩恵という象徴と、ドライアップ、乾燥死させるとい  う意味がある。
  月は、逆に、明るい、旅がしやすいという考え方を持っている

  チベットでは、夜の方が行動したり、歩いたりできるので、
  矛盾はしていない。

Q もうひとつの質問で、紫色は、よくないとのことでしたが、
  冠位十二階などでは、紫色は高貴な色とされていたりします。
  その辺についてはどうお考えですか。

A 確かに、古代紫というのは、もっと明るい、赤紫色に近い。
  しかし、紫を多用したマンダラを見たらわかるけれど、
  良くない。
  有名な芸能人で、紫と茶色を塗りたくっていた人がいたが、
  どうしてこうなるのかなー、と思いました。

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by ami-cosmo | 2006-09-10 21:33 | 東洋哲学

マンダラ展 ~講演会・マンダラについて 編~



ここから、正木晃先生による、講座のメモ。

チベット密教と、宗教学について学び、
中央チベットに11回、
ネパールには4回訪問している。

今回は、最初にもお断りした通り、
皆さんの塗ってきたマンダラの心理的な背景を見ることはしません。

だいたい、こういうところで、
この塗り絵はどうでしょうか、と持ってくる人は、大丈夫。

本当に危ない人というのは、
部屋にこもって、1人で塗っているでしょう。

シンメトリーの世界で癒される人がいる。
対照で、複雑なものが癒される。

あんまり行きすぎて、例えばベルサイユ宮殿なんて見ていても、
癒されないけれど、禅の坊さんが、まるを描いて、
これが悟りだといわれても、わからない。

密教を研究するにあたって。

チベットのマンダラというのは、けっこう派手な色が多い。

きっかけは、
加藤清先生という、精神科医に頼まれたことから。
「チベット密教の中には、精神医学的な立場から見て、
人を癒す力があるけれど、わたしはできないので、
あなたが研究してください。」といわれた。

その先生の先生である、ツルティン先生。
ダライラマの、側近である方。

チベットでも、閉じこめられたりして、
わたしとあなたは、前世は兄弟だと、
目に涙をためて、口説かれたりした。

マンダラ塗り絵のきっかけ
文化庁長官、塚崎直樹先生 から、アメリカで、
3パターンの簡単なマンダラ塗り絵をもらった。
塗り絵を始めた人達は、アメリカユング派の精神科医。

(ここから、チベットの寺院などの映像を見ながら、解説。)

中央チベット西  ラサから500㎞のところにある、
シガンチェの南西  ゲルク派 シャルーというお寺

西暦1300年 プドゥン 31歳で就任。
        チベット大蔵経を完成した人。
12万枚 

建築 モンゴル様式 世界で2~3しかない。

西 ナルタン寺

ネパールというのはまぎらわしく、
本来、
ネワール 日本人に近い    
ネパール インド人に近い   がいる。

黄 昼の空
青 朝
緑 夜
白 すべてを統合した光  を現している。

青    阿閃(あしゅく)如来
     
     怒りを克服した青。インドでは、青は怒りや憎悪、
     死、マイナスの極を現している。

黄    宝生如来  黄金

赤    阿弥陀如来 人々をすべて救済したいという情熱の赤

白    大日如来  

緑    不空成就如来 すべてを完成させたい、という願い。
     インドでは、行為、が緑にあたる。

チベットでは、こわい顔をした、
激しい神様が描かれることが多い。

トラパンツは、シヴァ神が着ているものと同じで、
ヒンドゥー教から来ている。

六芒星  様々なところに見られる象徴。

     伊勢神宮のロッカーの裏。
     ヒンドゥー教でよく使われる。

     △ 男性原理  ▽ 女性原理
二つ合わせると完璧になる。

源氏物語をよく見ても、六芒星がでてくる。
ユダヤと結びつけたがる人がいるけれど、
ヒンドゥーの流れをくんでいる。

マンダラ
日本においては、真ん中が大日如来。
後期密教は、阿閃、真ん中が青いのが多い。

マンダラは、お城を上から見たような形。
完璧に防御された聖なる都市を、上から覗いている。

赤が目立つ。
補色の緑も目立つ。

手を赤く塗る。
女性が手や足の裏を赤く塗るお化粧がある。

経典は、読んで裏返して重ねていく形のものを使う。

日本では、完全な円形のマンダラはほとんどないけれど、
チベットでは多い。
複雑なものだと、ひとつのマンダラの中に、
九つ入るマンダラもある。

チョルチン 仏塔  2万体の菩薩。
金剛界マンダラ40種類が唯一かかれている。
超宗派
牛乳を練り込んだ、風と水を通さない素材でできている。

日本にもあるような、棒が立っている。
タルシン 旗をたてるためのもの。
ミラレーパ、ティローパなどの像がある。

金剛界マンダラの場合、上が西。 自分が中心に入る。

胎臓界マンダラの場合、上が東。 その中にいる神を拝む。

太陽との位置関係によって、かわってくる。

オリエンテーションという言葉。

オリエント=光  光の統合を表す。

マンダラというのは、自分が中に入る。
そして、その中で森羅万象を生み出していく瞑想をする。

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by ami-cosmo | 2006-09-10 21:32 | 東洋哲学

マンダラ展


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今日は、元気のなかった母上を誘って、
埼玉県立近代美術館で開催されている、マンダラ展を見に行きました。

マンダラ塗り絵の著者であり、ユング心理学と宗教学、
とくに、チベット密教を学ばれているという慶應の教授の講演が
あるとのことで、整理券の配られる場所に並びました。

配り始めたばかりの時間に行ったにもかかわらず、
すでにたくさんの人が並んでいました。

マンダラ塗り絵を塗りながら聴く講演かと思っていたら、
なんと、塗ってきた人しか整理券を渡せません、と
美術館の会場案内の男性。

「せっかく並んで待っていたのに、
今から塗るのでもダメですか?」

と言っても、伝わらないみたいで、列からはずれることに。


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信じられない、と珍しくも半分きれながら塗っているわたしに、
「心を込めて塗ったら良いよ。」と母上。

ぶつぶつ言いつつも、10分弱くらいで仕上げて、
受付に提出しようとすると、持っていて良いとのこと。

すでに整理券発行終了。
あとは立ち見となりますと受付のお姉様。






とりあえず会場のある二階に上がって、
母上がマンダラを塗っていると、
会場案内のお姉様がいらして、
「では、ここからが、整理券お持ちでない方の、
先頭と致しますね。」

と言ってくださる。

1時間ほど経って、会場に番号順に整列してから、
全員着席。

「15名ほど席が空きましたので、この辺までは座れますよ。」

と、良心的な会場案内のおじさま。

かなり遠くまで呼び出した上に、立ち見は、
病気を持つ母上に申し訳ないと思っていたけれど、
座れることになって、とてもほっとしました。

時間が来て、講師の紹介があった後に、
講演開始。

講演会は、チベット密教とマンダラ、そしてユング心理学、と、
まさにわたしの一番興味のある分野に関するお話。
集っている人達も、とても関心を持つ方々が多かったようで、
質疑応答も内容の濃いものとなり、
とても有意義な講演会でした。

講演会の内容は、講演会編に続きます。
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by ami-cosmo | 2006-09-10 21:31 | 東洋哲学

マンダラ


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埼玉で、マンダラ展があるそうです。

今年も開催されるのですね。
97年頃、池袋で、天空の秘宝 という、
チベット密教美術展が会った時には、
見に行きました。

わたしはマンダラが好きで、
中学生の頃から、室内の壁にも貼って過ごしています。

マンダラ塗り絵を使った講義を、
慶応の講師の方が開いてくださるようです。
何故マンダラが、人の深い心に働きかける効果があるのか、
といったテーマとのことで、興味深いなと思いました。
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by ami-cosmo | 2006-08-29 08:00 | 東洋哲学

東洋なる日々。


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東洋医学、アーユルヴェーダ、ヨガ、気功、拳法に
縁を感じる今日この頃。

土曜日に、ヨガのアーサナ、呼吸法、
それから気功がミックスされた講習会に参加させて頂きました。

ここでは、東洋医学の観点から、
五行とわたしたちの臓器との関係、
そして、どういったことが臓器の浄化強化に繋がっているか
などのお話や、呼吸を、とくに吐く息を深く長くすることの
大切さ、などのお話もありました。

一ヶ月ぶりのブレスワークは、
とても深い意識に誘われました。

立っている姿勢、座っている姿勢、そして横になって、
と呼吸を続けますが、すぐに身体が痺れ始めて、
座っている時は、頭から足の先まで、全身の経絡が
通っていくような、とても心地良さがありました。

横になると、眩い光、法具のような幾何学、
と、深く入ると起きてくる現象が再び。
常日頃からこの状態でいられたら、
どんなに良いだろう、と思いました。


日曜日は、呼吸法と、潜在意識に関する講座。
かりんちゃんのヨガでスッキリ。
その後の呼吸法は、続けていると微細な感覚が研ぎ澄まされていくように感じました。

久々の講座は、ヨガの世界観とユング、
わたしたちが幸福になるためには
どのようなことが大切かというお話。

ご本人が深い瞑想体験による経験値があられるからか、
非常にわかりやすく、興味深かったです。
今まで表面的に理解していたヨガの世界観や、
意識の構造、また、この物質の世界との関連性について、
目から鱗がおちるような、有意義なお話でした。


とくに、感銘を受けた内容は、
心の成熟における内的浄化、
そして、ヨガによる、身体的浄化強化によって、
わたしたちの深い意識は浄化されることは、
社会的にどういう恩恵があるか。

それは、他から何かを奪わなくて済む、
内側で満ちていれば、外側のものを求めなくなる、
といった要素。

この経験は、経験すると言うよりも
思い出すに近い。

わたしたちの本当の幸福は
いろいろなものがくっついて、
覆い隠されている。

潜在意識を浄化すると、自然にその幸福が出てくる。

といったお話。

わたしたちは本来は幸福で、
いろんなものがくっついて見えなくなったその本来の姿を、
思い出していく過程が、ヨガの瞑想や呼吸法だったのですね。
それを再確認するようなお話でした。

最後に少し触れた、
これからの社会がどうなるかといった話題から、
シューマン共振についても、興味深かったです。

地球そのものが発している波動が、
わたしたちに多大な影響を及ぼしている、というお話。

現に、宇宙飛行士が地球を離れた瞬間から、
とても不調になったらしいのですが、
その地球の発する周波と同じ波動を出すものを取り付けたところ、
回復したのだそうです。

そして、そのシューマン共振が、
最近非常に多くなってきた、
親が子供を殺す、といったような事件とも、無関係では
ないのだといいます。

シューマン共振が、
以前は7.8Hzだったのに対して、
2000年で13Hz、2003年ではそれ以上、
と、徐々に変化しているのだとか。

α波は 8~13Hz
ベータ波は 14~30Hz
ガンマ派は 30Hz~

なわけですが、今はこのベータ波やガンマ波なのだそうです。

小川のせせらぎを聞いている時のリラックスした状態から、
とても粗雑な波形に変わってきている、とのこと。

β波は活動時の周波なので、これが強くなると、
潜在意識が出やすくなっている時代ということが言えるようです。
ヨーガや何らかの方法で、潜在意識を浄化していくことが、
必要になってくるのですね。

本当にここのところ、中国医学、アーユルヴェーダ、
マクロビオティック、気功、ヨガ、呼吸法、ととっても縁があるみたいです。

東洋医学のお話を伺う機会にはよく恵まれて、
今回もタイムリーに、アイちゃんからも講座のお誘いを頂いて、
貴重なお話を伺うことができました。

今まで興味はあったけれど、
難しく捉えすぎてわからなかったことが、
少しずつわかるようになってきました。

陰陽五行、
わたしたちに纏わるあらゆる陰性と陽性を理解することは、
生きる上で本当に大切なことだな、と実感しました。

知っているのと知らないのとでは、
食べ物、生活習慣における選択、
精神の状態が変わってきますね。

少し前までは、東洋医学は、
西洋のお医者様からはそんなに注目されていなかったようですが、
今はかなり注目が置かれているようです。

東洋の叡智にふれる、素晴らしい機会を与えてくださる
素敵なお友達に感謝すると共に、
わたしもヨガ、そして東洋医学を、
もっと深めて行けたらいいなと思いました。

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by ami-cosmo | 2006-08-09 08:01 | 東洋哲学

呼吸をコントロールする、ヨガの神秘性。


先日、mariお姉様が持ってきてくださったDVDで、
「人間がイルカになる日」という特集を見ました。

その中では、素潜りの選手が登場し、彼らが人間の枠組みを、
遙かに超えた人体に進化していることなどを
医学的な角度からとりあげていました。

番組で取り上げられていた内容を、HPで見つけたので、
ご紹介します。

人間がイルカになる日
hr
1998/03/01  報告 報告者:吉川 美佐、マイケル高田、鷹木慎之介、片山 健

1952年、イタリア人のレイモンド・プッシャーは、フリーダイビング(素潜り)を行い、水深39mという大記録を達成した。そしてさらなる記録の更新が期待されたが、彼の目の前に思わぬ障害が立ちはだかった。なんと、当時の医学界がこの競技に猛反対し始めたのだ。その反対派の代表である、フランスの生理学者ガバロウによれば、これ以上の深さを目標にフリーダイビングを行った場合、確実に肉体上の障害を招き、最悪の場合死亡する可能性があるというのだ。

我々は普段、大気から圧力を受けているが、特に水中では、10m潜るごとに1気圧ずつ圧力が増大する。このため、フリーダイビングで深い場所へ潜った場合、それにともなって圧力が増大し、人の肺も変形してしまう。人間の肺の大きさは、いくら大きく息を吸い込んだとしても約5リットル程度であるが、例えば水深40mの状態では、気圧のため肺が押しつぶされ、平常時の3分の1程度、1.5リットル程度まで圧縮されるのだ。そうなれば、十分な酸素をいえる。それゆえ当時の医学界は、「水深40m、潜水時間3分を越えれば確実に死ぬ」という結論に至り、フリーダイビングの競技禁止を訴えたのだ。

しかし、なんと驚くべきことに、1996年にサルディニア島でイタリア人のウンベルト・ペリッツァーリが、フリーダイビング水深 131mという世界新記録の達成に成功したのだ。彼は、身体を自然な状態に保つため、頭からではなく、立った状態で潜るスタイルを採用した。30kgのおもりと共に秒速1.5mの速度で潜り、潜水から2分3秒後に水深131mに到達、合計3分32秒という時間で生還したのだ。では、一体なぜベリッツァーリは、このような驚異的な記録を成し遂げることができたのだろうか?

和漢薬研究所の栗原久博士によれば、ペリッツァーリは、人体の各部分の酸素消費量を意識的にカットする方法を会得している可能性があるという。彼は日頃から、意図的に筋肉のつきやすい肉食を避けた食生活を心がけ、日々のトレーニングでも必要以上の筋肉をつけないようにしているという。また、競技を行う3日前からは、野菜やフルーツだけしか摂取しないようにしているという。それにより、筋肉と内臓の酸素消費をカットしているというのだ。また、「プラナヤマ」という、身体をリラックスさせ心臓の鼓動を安定させる呼吸法を併せて行うことで、全身の酸素消費量を抑え、肉体をより深海に適した状態に変化させているという。

さらに、これらの状態では、「ブラッドシフト現象」が体の中で起こっている可能性があるという。「ブラッドシフト現象」とは、イルカなどの水棲ほ乳類が水圧の変化に対して、脳・心臓・肺・肝臓など生命に重要な臓器だけに血液を循環させることのできる現象をいう。ペリッツァーリの体内では、イルカやクジラなどの水棲哺乳類に近い現象が起きていると考えられるのだ。 

(抜粋終了)


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ペリッツァーリは、ヨガの呼吸法をしていて、
酸素消費量と精神をコントロールしているということでしたが、
血流までコントロールできてしまうというのは、
驚異でした。

少し前にマイミクさんの日記で紹介されていた、
ジャックマイヨールの記事も、
合わせてご紹介させていただきます。



河合隼雄+村上春樹『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』(新潮文庫) p164

河合:このあいだ映画の『ガイアシンフォニー(地球交響曲)』というのをつくられた監督の龍村仁さんとお話したのですが、その龍村さんが、ジャック・マイヨールという、海に100メートルも潜る人に、会いに行ったんですね。
 
 それで、マイヨールに「どうして潜るんですか?」といったら、「自分はイルカになる」と言う。それで座って瞑想しているのですね。マイヨールさんは、体力がむちゃくちゃに強いというわけではないんですよ。ふつうのおじさんみたいな人です。ところが、瞑想しているうちにイルカになるのですね。「自分はイルカになった!」と思ったときに潜るんです。そして、ずっと100メートルも素潜りで、なにも付けないで行ってしまう。(中略)

 そうすると、100メートルも潜ると心拍が1分間20になるという。もちろん呼吸はしてませんわね。そして血の流れが変わるんですって。そのときは血が心臓と脳を大事にするようにそちらのほうに向かって流れるように変わるんです。だから脳も心臓もやられないという。

(引用終わり)



個人的には、非常に興味深い世界です。
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by ami-cosmo | 2006-06-04 23:58 | 東洋哲学