少し前に、自らの言葉の働きを悔い改め、
その浄化を懇願したことから巻き起こった、
様々な浄化の現象。
そんな中、先日やっと、扁桃腺が治りました。
その事を、光り輝く勇者のように前進する先達にお話したところ、
ヨーガや密教にあるマントラは、
言葉に関して、
とても大きな浄化作用があると教えてくださいました。
その方は、道にも迷わなくなったのだそうです。
わたしも極度の方向音痴なので、
意識して唱えてみようと思いました。
その流れで、言葉について意識していたからか、
お掃除をしていて言葉の本を発掘しました。
いつかお姉様が勉強されたという、お嬢さまことば速修講座。
ブッククラブ回で見つけて、面白いなって思ったものの、
もう何年も荷物の中に埋もれていて、
解説までは読んでいませんでした。
時を隔てた今、解説を見てみて、
本質を突いているなと思ったので、ご紹介しますね。
美しいことばづかいが美しい表情と気品をつくる
少し注意してみますと、美しいことばを口にするときは、
それに必要な頬や口元、目のまわりの筋肉の動きもまた、
美しいものであることがわかります。
逆に、粗雑なことばづかいをするときの顔の筋肉の動きは、
やはり粗雑なものになります。
さらに、よいことを考えているときの表情は、
柔らかく、穏やかになりますし、
怒りや不満、疑心をいだいているときは、
唇の両端を下げ、頬をこわばらせています。
表情は、あなたが思っている以上に、
その人の内側を語り、
そして、年を重ねるごとに、定着していきます。
顔立ちの美しさは、持って生まれたつくりの美貌よりも、
長年くり返したよい表情によってつくられ、
深い魅力をもちます
ことばは、その人の内面を映すものであると同時に、
その人の内面に働きかけますが、
内面だけでなく、外面にも、働きかけるのです。
つまり、美しいことばづかいが、美しい外見をつくります。
もし、あなたが、「自分と他人、物事を肯定的にとらえ」、
「相手の立場と位置を尊重し」、「公私の区別を明確にもち」、
「状況に応じた的確な表現を試み」、「自分のことばに責任をもって」、美しいことばづかいをたしなもうとするならば、
その表情は、自ずと、穏やかでありながらも、
凛とした、気品あるほほえみを伴うものとなることでしょう。
こうして生まれる「ほほえみ」こそが、
「気品」のもっとも重要な要素です。
たとえ、あなたが、そうした意識のあり方には、
未だになれないでいるのだとしても、
ほほえみの練習はする価値があります。
人と会ったとき、美しいもの、愛らしいものに触れた時に、
すぐにほほえみがこぼれるように。
やがて、内面からのほほえみと相まって、
自然に気品あるほほえみを浮かべることができるようになるでしょう。
それはあなあたが、お嬢さまことばをつかわなくても、
黙って座っていても、高価なものを身につけなくても、
気品の漂う女性になっていくことでもあります。
気品とは、生まれによりものではなく、
自分でつくりだしていくものです。
最後になりましたが、お嬢さまことばを身につける最大の効用は、
気品に満ちた美しい顔立ちになることなのかもしれません。
乙女の皆様、精進いたしませう。