2004年 10月 17日
無意識の意識化。
Biotopeで、闇と光の統合についてのお話をしたので、転載。。
もしも明晰夢によって、意識をクリアにし、未完了だった記憶を完了させることができるなら、それは心における最善の、環境問題の手助けとなるでしょうね。 似たような意識の概念では、少年犯罪をユング心理学的観点から見た、闇と光の統合に関するお話を、K先生がされていたことがありました。 カトリックには、精神病患者が少なかったらしいですが、それに関して、ユングは、「カトリックはシンボルが生きている。」 と表現していたそうです。 無意識を意識化することで、幼児期の家庭環境におけるトラウマのループから解放される。 明晰夢などは、まさに有効な手段でしょうね。 エジプトフォーラムで古代文明について語っていたある教授も、古代の人は、シンボリックな存在を大切にすることで、神の世界と自らを繋げていた、と語っていました。 昔の人は紙芝居や地獄絵などを見て、悪いことをしたら、こうなるといった価値観や、自分自身の闇の部分を、シンボルとして認識していたけれど、 科学万能主義の現代においては、それがなされていないのだと。 それによって、無意識にある闇の要素が意識と統合されず、その抑圧された要素が潜在意識に入る思春期になると、出てくるのだそうです。 子供は、自分にご飯を食べさせてくれる親に対しては、神様のように絶対的な存在として捕らえていて、無抵抗だから、恨むこともなく、 その投影として、少年期に入った時、自分から見て無抵抗な幼児に対してその時の自分の叫びを叫ばせたい、という意識によって、投影するのだそうです。 これらはすべて、偶像を排除する考え方や、意識と無意識が二元的に分離していることから来ている、と。 すなわち、変えなければならないのは教育レベルではない、ということですね。 わたしたちは文化のレベルでもっと闇と光を統合する必要があるのかもしれません。
by ami-cosmo
| 2004-10-17 03:11
| 意識の拡大
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